慶州旧仏国寺駅前の仏国ロータリーすぐ横に位置する慶州九政洞(クジョンドン) 方形墳は新羅時代の珍しい古墳です。
慶州を歩き回っていると分かるように、慶州の大きな新羅の古墳はすべて丸い外形をしていますが、九政洞 方形墳は、唯一四角形という珍しい姿で注目されました。四角形の古墳は将軍塚や太王陵の形から分かるように、高句麗式王陵の特徴の一つなので、この墓も主人が統一新羅で官位を得て働いたアンソンやその子孫のような昔の高句麗人ではないかという主張もあります。

しかし、四角形であること以外に、内部は典型的な新羅後期の窟式石室墓であり、墓の外側の護石十二神像や無人像、獅子像なども新羅後期の王陵スタイルです。四角いという点以外は、内側も外側も墓の様式が全て新羅の墓様式ということです。装飾を見る限り、新羅基準でも高位貴族や王陵級であったことはほぼ間違いありません。
ちなみに、四天王寺、善徳女王陵の北西、狼山(ナンサン)の麓に位置する陵只塔(ヌンジタプ)と呼ばれる方形の石塔と関連付けてみる場合もあります。文武大王が火葬されたと推定される場所で、陵塔という名前はついていますが、十二支像が各壁に飾られている点で、陵塔と九政洞の方形墳と似ている点もあります。

では、新羅王陵なのに、なぜ突然、これだけが唯一四角形かというと、まだ定説は明らかになっていません。ちょっと変わった新羅式のお墓だと思われています。墓の片側に内側に通じる出入り口がありますが、内部は、いつかすでに盗掘されたため、石で作った棺だけがあり、空っぽになっています。
そしてそのまま開いているので、中に入って見ることができます。しかし、入口が非常に低いので、ほとんどしゃがんで入らなければなりません。
1963年に大韓民国の史跡第27号に指定されました。
スポット名 | 九政洞 方形墳 구정동 방형분 |
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住所 | 慶尚北道 慶州市 九政洞 경상북도 경주시 구정동 |
入場料 | 無料 |
文化財 | 史跡第27号 |
電話 | 054-779-6114 |
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